「次のアップデートで新ヒーローが来る」「マップが作り直される」——XやまとめサイトではDeadlockの次回アップデートの話が毎週のように流れてきます。一方で、Valveが公式に言っていることはごくわずかです。
この記事では、2026年9月16日時点で公式に確認できることと、噂として流れているが裏取りできていないことを分けて整理します。そのうえで、過去のリークが実際どれくらい当たったのかを追跡し、リーク情報を読むときの判断材料を示します。
※当サイトは公式パッチノートを一次情報とする方針です。この記事でも未確認の内容は未確認と明記し、確定情報としては扱いません。
公式に確認できること
Valveの開発者Yoshi氏が2026年8月28日に公式Discordへ投稿した内容が、現時点で唯一まとまった公式情報です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 次の大型アップデート時期 | 9月下旬(late September)見込み。「それより早く出せるなら出すが、その可能性は低い」 |
| 遅れている理由 | プレイテストと調整の工程が想定より長引いたため。アップデートの規模を変えたからではないと明言 |
| 事前告知 | 公開の数日前になったら知らせる、と約束。「ピザを大量に注文する」(“or order a ton of pizza”)という冗談混じりの表現 |
| 内容について | 一切発表なし |
つまり公式が言ったのは「時期」と「遅れた理由」だけで、中身については何も言っていません。
現在地の確認
| 時点 | できごと |
|---|---|
| 2026年1月22日 | 直近の大型アップデート「Old Gods, New Blood」。1月26日〜2月12日にかけて6人の新ヒーローが順次追加 |
| 2026年7月30日 | ランクモード実装 |
| 2026年8月22日 | 直近のバランス調整パッチ |
| 2026年8月28日 | Yoshi氏が「9月下旬」と投稿 |
| 2026年9月9日 | 内容未記載の小規模修正(サーバークラッシュの悪用対策。連続チャット・ピンを10秒間制限) |
| 2026年9月16日 | 本記事の確認時点。大型アップデートは未公開 |
公式が「言っていない」こと
複数の海外メディアが、Yoshi氏の投稿について同じ指摘をしています。あの投稿は新ヒーロー・ランクの作り直し・マップ変更・課金要素のいずれも確認していない、というものです。
ここは混同しやすいところです。「9月下旬に大型アップデートが来る」は公式情報ですが、「9月下旬に新ヒーローが来る」は公式情報ではありません。
リーク情報は3種類に分けられる
「リーク」とひとくくりにされますが、出どころによって確度がまったく違います。
| 出どころ | どういうものか | どこまで信じられるか |
|---|---|---|
| データマイン | ゲームファイルに含まれる未使用データ(モデル・音声・文字列)を取り出したもの | 「存在する」ことは高確度。ただし実装されるとは限らず、名前も数値も変わる |
| 公式の試験公開 | Hero Labsのように、Valve自身が未完成ヒーローを遊ばせた仕組み | 事実そのもの。ただし実装が約束されるわけではない |
| 又聞き・推測 | 「関係者から聞いた」「〜らしい」「〜だと思われる」 | 検証不能。当サイトでは扱わない |
この記事では1番目と2番目を中心に扱い、3番目は「そういう話がある」という以上には踏み込みません。
過去のリークは、どれくらい当たったのか
抽象論より実績で見たほうが早いので、直近の事例を追跡します。
当たったこと:ファイルにあったヒーローは実際に出た
2025年11月ごろ、海外メディアは「未実装ヒーロー」として複数の名前を挙げていました。その顔ぶれは2〜3か月後に実装されています。
| ゲームファイル内の名前 | 実装後の名前 | 実装日 |
|---|---|---|
| Familiar | Rem(レム) | 2026年1月26日 |
| Necro | Graves(グレイヴス) | 2026年1月29日 |
| Werewolf | Silver(シルバー) | 2026年2月2日 |
| Priest / Rourke / Cain | Venator(ヴェナター) | 2026年2月5日 |
| Unicorn / Pepper | Celeste(セレステ) | 2026年2月9日 |
| Fencer | Apollo(アポロ) | 2026年2月12日 |
「ファイルに入っている=作っている」という推測自体は、よく当たります。方向性の予測としては有効です。
外れたこと:名前も、人数の数え方も変わった
一方で、6人中6人とも名前が変わっています。それだけなら「呼び名が違うだけ」ですが、問題はここから先です。
| 当時の報じられ方 | 実際 | ずれの中身 |
|---|---|---|
| 「Pepper」——ポップな色使いの新ヒーロー | Celesteの開発初期名 | 別ヒーローとして数えられていた |
| 「Fencer」——突進と受け流しを持つ新ヒーロー | Apolloの内部名 | 同じく別ヒーロー扱い |
| 「Shapeshifter」「Necromancer」 | 実際の内部名はWerewolf / Necro | 二次メディアが伝える内部名すら不正確 |
| ヒーローごとに内部名は1つ | VenatorはPriest / Rourke / Cainの3つ | 内部名の数=ヒーローの数ではない |
ここが実務上いちばん効いてきます。リーク記事が「AとB、2人の新ヒーローが確認された」と書いていても、実際にはAとBが同一ヒーローの別名という可能性があります。逆に、1つの名前が複数ヒーローに分かれることもあります。リークの「人数」は、そのまま受け取れません。
「ファイルに名前がある」=実装される、ではない
Deadlock Wikiが整理している未実装の内部名は30件近くあります。その中には Target Dummy(練習用の的)、Test Hero、Generic Person のように、そもそもヒーローとして出す想定がないものも混ざっています。ファイル内の名前を数えても、新ヒーローの数にはなりません。
より分かりやすいのがHero Labsの実績です。Hero LabsはValve自身が未完成ヒーローを遊ばせた公式の試験場で、2024年10月24日から2025年8月18日まで稼働していました(現在は終了)。通常戦を50試合こなすとアクセスでき、決められた時間帯のみ開催されるモードです。
| Hero Labsに登場した8人 | その後 |
|---|---|
| Calico / Holliday / Sinclair / Vyper | 2025年1月17日に正式実装(カリコ・ホリデー・シンクレア・ヴァイパー) |
| Fathom / Raven / Trapper / Wrecker | 未実装のまま、Hero Labs終了とともに姿を消した |
Valveが遊べる形で出したヒーローですら、半分は実装に至っていません。データファイルにモデルや音声があるだけの段階なら、確度はさらに下がると考えるべきです。
いま噂されているが、確認が取れていないこと
以下はすべて未確認です。当サイトでは一次情報での裏取りができていないため、確定情報としては扱いません。読み物として受け取ってください。
| 噂されている内容 | 当サイトでの確認状況 |
|---|---|
| 未実装ヒーロー(Airheart、Wreckerなど)のban時専用ボイスがファイルにある | 未確認。X上の投稿が出どころとされるが、原文を直接確認できていない |
| Hero Labsのような試験公開の再開 | 未確認。Hero Labs自体は2025年8月18日に終了済み |
| マップの大規模な作り直し | 未確認。公式の言及なし。なお4レーン→3レーンの再設計はすでに実施済み |
| ランクの再設計・課金要素の追加 | 未確認。ランクモード自体は2026年7月30日に実装済み |
参考:Wreckerは「実際に遊べた」ヒーロー
噂でよく名前の挙がるWreckerは、想像上の存在ではありません。Hero Labsで実際にプレイできたヒーローです。Eldritch Tactical Solutionsに雇われた怪物で、「The Butcher of Ixia(イクシアの屠殺人)」と呼ばれています。
| 枠 | 内容 |
|---|---|
| 武器 | The Butcher’s Hand。中距離向けでDPS 76、20m〜58mで減衰 |
| 1 | Wrecking Ball:ダメージと1秒スタンを与える弾を放つ |
| 2 | Consume:敵に取り付いてダメージを与えつつ自分を回復。キルでBio Blastの使用回数が回復 |
| 3 | Bio Blast:取り込んだものを撃ち出し、ダメージと重複するスロウ |
| ULT | Overload:最大3秒のチャネルで周囲を減速。チャネル時間に応じてダメージが増加 |
ただしこれは2025年8月時点の仕様です。仮に再登場しても、この数値のまま出てくる可能性は高くありません。そもそもHero Labsは「名前も能力も変更されうる」前提で案内されていたモードです。
リークに振り回されないための3原則
| 原則 | 根拠 | 実践 |
|---|---|---|
| 1. 日付は動く | Yoshi氏の投稿そのものが「遅れた」報告。「9月下旬」も見込みであり確定日ではない | 公開日を前提に予定を組まない |
| 2. 名前は変わる | 直近の6人は6人とも内部名と実装名が違った | リーク名でヒーローを覚え込まない |
| 3. 数字は書き換わる | Hero Labsは「能力は変更されうる」前提のモードだった | 開発中の数値でビルドを組み立てない |
逆に言えば、リークから確度高く得られるのは「方向性」だけです。「新ヒーローを作っている」は当たります。「そのヒーローがこの性能で、この日に出る」は当たりません。
アップデートを待つ間にやっておくと得すること
大型アップデートが来ると、アイテムの数値やヒーローの強弱は一斉に変わります。ただし、変わりにくいものもあります。待ち時間はそちらに使うのが効率的です。
| パッチで変わりやすい | パッチで変わりにくい |
|---|---|
| 個別アイテムの数値 | ソウルの稼ぎ方の優先順位 |
| ヒーローごとの強弱・Tier | レーンでの立ち位置と交代のタイミング |
| スキルの倍率やクールダウン | 引き際かどうかの判断基準 |
| おすすめビルドの並び | マップの見方とオブジェクトの優先順位 |
右側は、次のアップデートが来ても大きくは崩れません。おすすめの順番は以下のとおりです。
- ファーム効率を最大化する方法 — 収入源を時間あたりに換算して比べる
- マクロとミクロ — 「うまい操作」と「正しい判断」を分けて考える
- 引き際と押す判断 — 勝てる場面と引くべき場面の線引き
- レーン配置の考え方 — 3レーンでの役割分担
- パッチノートの読み方 — アップデート当日に最短で追いつくための準備
とくに最後の1本は、大型アップデート直前に読んでおく価値があります。公開されてから読み方を調べるより、先に読み方を用意しておくほうが速いからです。
まとめ
- 公式が確認しているのは「9月下旬見込み」という時期だけ。中身は何も発表されていない
- 遅れているのはプレイテストと調整が長引いたためで、規模の変更が理由ではないとValveは説明している
- 公開の数日前に事前告知があると明言されている。告知なしで突然来る可能性は低い
- データマインの「作っている」は当たる。「名前・性能・日付」は当たらない
- 直近の新ヒーロー6人は6人とも内部名と実装名が違った。リークの人数はそのまま数えられない
- Hero Labsで実際に遊べた8人ですら、実装されたのは4人。ファイルにあるだけならさらに確度は下がる
- 待ち時間はパッチで変わりにくい部分の練習に使うのが効率的
アップデートが公開され次第、当サイトでもパッチ解説として内容を整理します。
出典:Valve開発者Yoshi氏の投稿(2026年8月28日、公式Discord)を報じた PC Gamer(2026年8月29日)および PCGamesN。ヒーローの内部名・実装日・Hero Labs・Wreckerの仕様は Deadlock Wiki。確認日:2026年9月16日。本記事のうち「いま噂されているが、確認が取れていないこと」の節は未確認情報であり、公式発表ではありません。内容は今後の公式発表により変わります。




